【大会レポート】Beach Korfball World Cup (Asia) 2023

【大会レポート】Beach Korfball World Cup (Asia) 2023

ビーチコーフボール日本代表チームはタイ・パタヤ市で開催されたBeach Korfball World Cup (Asia) 2023に参加しました。その様子を報告します。

なお、大会の公式ページや、会場や各試合の写真、ライブ配信のアーカイブは以下より参照いただけます。

大会公式ページ:https://korfball.sport/event/ikf-beach-korfball-world-cup-asia-2023/

大会の様子・写真 大会公式Facebookページ:

https://www.facebook.com/profile.php?id=100090716917673

大会ライブ配信アーカイブ

Day1: https://www.youtube.com/live/aufp_sm-TCY

Day2: https://www.youtube.com/live/o-JwS8_oq6k

Day3: https://www.youtube.com/live/Aq5wIIQxidA

大会概要

Beach Korfball World Cup(Asia)は、ビーチコーフボールの世界大会です。今回はアジア地域を中心に参加チームが揃いました。9カ国による総当たり戦の後に、順位決定戦を行います。

会場は世界でも有名なビーチリゾート地であるタイのパタヤビーチの特設会場で行われました。大会の開催時間は、最高気温39度の蜃気楼が見えるパタヤビーチの灼熱環境により、現地時間の15時30分から試合開始となりました。21時頃まで試合が行われるため、ナイター設備の中での開催でした。

マネージャーミーティング

選手が参加するアクティビティの前に、チームのマネージャーを集めて大会のレギュレーションの確認や、各試合の対戦相手とのユニフォームの色の違いの確認が行われました。

(※コーフボールの国際ルールでは、ホーム・アウェイの色の濃淡のレギュレーションはなく、「対戦相手同士で十分に違う色かどうか」で判断されます。色が近い場合には、審判が色が十分に違うかどうかを判断し、承認する必要があります。近くない場合には、違う色を使うように指示がされました。)

また、ビーチコーフボール特有のルール説明と注意が強調されました。

スピーディな展開に重きを置くビーチコーフボールは、インドアのコーフボールと比較して、遅延行為に厳しく、非常に厳しめにイエローカードが出される旨や、交代の時は、交代エリアから選手同士が手をタッチして、完全にコートを出てからからでない交代の選手が中に入れない旨など、かなり詳しく説明が行われました。

ウェルカムパーティー

ここから選手とコーチが参加し、本格的にイベントがスタートします。選手や大会スタッフなど関係者が全員Discovery Beach Hotelに宿泊し、試合関係以外のイベントはホテルの会議室で行われました。

まず大会運営チームの挨拶の後に、選手間のアイスブレイクとして、チームの代表者による椅子取りゲームが行われました。代表者が負けたチームは5分間の準備の下即興の出し物が行われました。(幸い(?)日本チームは勝ち残りました。)

ゲーム

全チームDay 1 Day2共に6分ハーフの試合を3または4試合をこなすハードなスケジュールです。試合中は、終始アップテンポな音楽が爆音で流され、ビーチリゾートでのパーティの雰囲気を醸し出していました。詳しくはアーカイブ動画を参照ください。

最高気温39度の15時頃の試合と、日が暮れた後の21時頃の試合では試合運びや展開が異なっている印象でした。屋外のビーチスポーツの醍醐味であり難しさでもあります。もっとも暑い時間帯では、コートに水がまかれていました。

日光や砂の暑さ加減など自然の影響によりソックスやサングラスの有無などもコンディションに左右されています。

マネージャーミーティングで警告されていた通り、イエローカードがインドアのコーフボールと比較して頻繁に見られました。

全チームの総当たり戦の為、お互いに戦術や選手のスカウティング(※選手の特徴を把握して対戦した際に備える行為)が行われています。この関係で、Day 1に快調であったチームが、Day 2では全滅するようなことや、逆にDay1が芳しくないもののDay 2で追い上げるチームも出ていました。途中経過の得点ランキングも発表されており、スカウティングに影響を与えていました。

台湾は他のチームを圧倒していましたが、それ以外のチームは、お互いの相性や作戦により大きな偏りがなく、勝敗が分散していました。

ビーチコーフボールでは、インドアの体育館と異なり、床が砂浜であるため、スライディングや飛び込みが可能です。このことからルーズボールへの飛び込みは非常に白熱し、盛り上がる要素となっていました。

結果として台湾が全勝しBeach Korfball World Cup (Asia) 2023を制覇しました。

日本代表チーム

今大会の日本代表チームは以下の6人です。今回の大会ではコーチやマネージャーに加え、事務的な仕事も選手同士で行う方式をとりました。よって全員が競技以外の仕事も兼任する形となりました。

#1 谷口 竜太郎・コーフボールクラブ埼玉・感染症対策
#29 安齋 由紀・無所属・チームキャプテン
#35 武田 春菜・コーフボールクラブ埼玉・ユニフォーム製作
#47 立花 すばる・岡山県コーフボール協会・ファーストエイド
#74 立花 絢美・岡山県コーフボール協会・ユニフォーム製作
#77 篠原 肇・湘南横浜コーフボールクラブ(VICUS United)・チームマネージャー

今大会参加チームの中で最も人数が少ない部類のチームであり、チームの平均身長は最小だと思われます。

日本チームは各試合で前半リードや同点接戦を繰り返し、Day 1の香港戦で記念すべき初勝利をあげました。

Day2のシンガポール戦も逆転勝利し勝ち点6を獲得しました。

総当たりの結果、マレーシアの最下位が確定し、順位決定戦の対戦カードは以下の通り。

7位決め:日本 vs シンガポール

5位決め:香港 vs インド

3位決め:アメリカ vs オーストラリア

決勝戦:台湾 vs タイ

結果、日本はシンガポールとの再戦に勝利し7位となりました。

閉会式からフェアウェルパーティ

「昨日の敵は今日の友」とは言ったものですが、IKF役員やパタヤ市長を迎えた閉会式でメダルとカップの授与が行われました後、緊張から解き放たれた関係者は写真撮影とパーティに大盛り上がりでした。

本パーティではステージで各チームが出し物をする必要があり、全てのチームがダンスによる出し物を行い、日本チームは、ソーラン節を踊りました。翌朝ホテルを次々に去っていき、各国の選手はお互いに再会を誓い帰路につきました。

今大会のハイライト

本大会のハイライトを紹介します。作成:#1 谷口竜太郎

御礼

最後になりますが、本大会への日本代表チームの参加および活躍は、ひとえに関係者の皆様のサポートがあってこそです。

本大会への日本代表チームの参加に際し、サポートいただいた方々、特に暑い中鵠沼海岸やタチヒビーチでの練習にお付き合いいただいたコーフボールクラブ東京、コーフボールクラブ埼玉、VICSコーフボール杉並、湘南横浜コーフボールクラブ、U21日本代表チームの各メンバーの方々、日本代表チームメンバーに選出されたものの大会自体の参加は辞退となった中、引き続き練習のサポートを頂いた信時盛人選手、皆様へ心より感謝申し上げます。大変ありがとうございました。

BKWC2023日本代表チーム一同

日本代表チーム大会結果

  1. vs インド代表 3-8 敗北
  2. vs 香港代表 3-2 勝利
  3. vs 台湾代表 5-9 敗北
  4. vs アメリカ代表 6-9 敗北
  5. vs タイ代表 3-9 敗北
  6. vs オーストラリア代表 4-6 敗北
  7. vs シンガポール代表 7-6 勝利
  8. vs マレーシア代表 2-3 敗北
  9. vs シンガポール代表(7位決定戦) 5-3 勝利

以上の結果、日本代表チーム最終順位:7位

文:チームマネージャー 篠原肇

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